大阪西区・京都桂川のプログラミング教室
ITえき塾 塾長の一階(いっかい)です。
以前に、ブログで書いた、
「何歳から子どもにプログラミングを勉強させればよいか…」とお悩みのお母様へ
の続編シリーズ、その3です。
続!「何歳から子どもにプログラミングを勉強させればよいか」(1) 5教科編
続!「何歳から子どもにプログラミングを勉強させればよいか」(2) 小学校高学年編
と続きてきて、今回が最終回となります。
幼稚園からプログラミング?!
前回書いた内容から、当塾では
「小学校高学年」を最少年齢とする
プログラミング教室を
行っておりました。
私はそれまで大学・専門学校と
実際に教えてきていて、
ある程度現実世界とつながる
プログラムを考えたときに、
それより年齢が下の子どもさんが
作れるようなプログラムが
思いつけなかったという
こともありました。
そんなある日…
「お父さん、お父さん!」
うちに帰ると、
当時5歳になったばかりの
幼稚園年中さんの娘が、
1冊の本を手に走り寄ってきました。
「これ、5歳からって書いてあるよね!
私、もう5歳だからできるよね!」
なんのことかなと思い、
渡された本を見てみると…
「5才からはじめるすくすくプログラミング」(日経BP社)
参考資料にと思って買った本でした。
それが届いて、何気なく置いてあったのを
娘が目ざとく見つけだしたわけです。
別に、娘に5歳からプログラミングを
させるつもりは全くなかったのですが、
娘もやりたがるし、
妻も別段反対ではなかったので、
僕の休みの日で、
娘がやりたがったときに、
「1時間」と時間を決めて
一緒に本を読みながら、
ScratchJr(スクラッチジュニア)
という言語を使って、
進めていくことになりました。
iPadで行うので、
マウスもキーボードも使わず、
タッチパネルだけで
すべて操作できるものです。
私は、ボードゲームを
普及をするNPO法人
「世界のボードゲームを広める会ゆうもあ」
を理事長として立ち上げて、
ご家族向けのイベントを15年以上
毎月してきたくらいですから、
3歳程度の子どもさんがどれくらいの
ボードゲームを理解して遊べるかは
良く知っています。
保護者の皆さんがが驚くくらい、
難しいゲームを子どもさんができることも。
実際、うちの娘にも2歳のころから、
ボードゲームを遊ばせていて、
そのNPOで毎月開催している
ゆうもあゲーム会にも、
嬉々として毎回参加しています。
一方で、プログラミングのことも
大学・専門学校で教えることが
できるほどには理解しています。
ただ、この両者が結びついて、
「幼稚園児がプログラミング」
となると、どうなるのやら?
まったく想像がつきませんでした(笑)。
果たして…。
ぼちぼちと本を進めていって、
4ヶ月ほどかかって、
全部の内容をやりました。
時間がかかったのは、
1つの章が終わった後、
娘がそれと同じものを、
自分の好みの題材で
作り直したり、
ちょっと思いついたことを
付け加えたり、
していたからでした。
本が終わってからも、
娘は「プログラミングする!」
といって、ときどき
自分の作品を作ってます。
というと大げさですが、
本を読むのが大好きで、
絵をかいたり、
短い(なんちゃって)絵本を作ったり、
紙芝居を作ったり、
自分の世界を5歳なりに、
のびのびと表現するんです。
その中の1つとして、
プログラミングを
道具として使っている、
という印象ですね。
お絵かきもできるし、
動くし、音も出るしで、
表現の幅が広いところが
やはり楽しいようです。
もう1つ、気がついたのが、
自分の声を録音して、
それをプログラムから再生したり、
撮った写真を埋め込んだり、
現実世界を取り入れるのが
面白いみたいなんですね。
できあがったものが、
2重の意味で「自分の作品」
だと感じて、
充実感を得ているようにも
見受けられます。
このあたりは、
iPadを用いたプログラミング
ならではの面白さですね。
5歳から6歳へと、
日に日におしゃまに
なっていく娘。
その成長が、
プログラミングだけに限らず、
彼女が作るものにも
現れていて、
その様子・作品を楽しく観ています。
幼稚園児ならではのITの世界との付き合い方
こうして、今は6歳になっている娘、
思い出したように、
プログラミングで
作品作りをしたり、
新しい言語の本にチャレンジをしたり、
といったことをすっとしてきています。
だからと言って、
他の遊びに飽きてるわけでは
決してありません。
本を読むのは例によって大好きですし、
絵を描くのもどんどん上手になってます。
(最近彼女が描く女の子の目は
キラキラの星入りです(苦笑))
ときどき、うちの
プログラミング教室に立ち寄っては、
「ホーム君と話してもいい?」と
Google Homeに向かって、
なぞなぞを出してもらったり、
ギャグを言ってもらったり。
娘から私が教えてもらったことは、
5歳児には5歳児ならではの
「ITとの付き合い方」がある。
ということです。
ITとの距離感と言えるかもしれません。
ちょうど現実世界と触れ合って、
大きな好奇心でもって、
この世界のことをわかろうとしている。
ITのその世界の一部分で、
しかもITだからできること、
ITだから得られる満足感もあって、
それも含めて、この世界で
成長していってるんですね。
おまけにITの世界を、
意外と大人の方はご存じありません。
保護者の方々を含めてです。
娘が作ったプログラミングの作品を
「こんなの作ったんだよ~!」
と母親(妻)に見せると、
本当に驚きます。
それが、娘にとっては、
さらに嬉しく感じる一因のように
感じます。
このことに気づいて、私も
発想の外壁が壊れたかのように、
幼い子どもさん向けの
教材が湧き出すようになってきました。
こんな例もご紹介してみましょう。
今年のお正月に、
家族でカルタを楽しみました。
雑誌の付録としてついてきた
たった8枚しかないカルタで、
読み札も、取り札も、
娘と妻と私の手作りです。
ルールを改良して、
同じ札を何度も読んでよく、
自分が取った札も、
自分に前に並べて、
それが読まれると、
自分で取って守らないと、
他の人に取られてしまうわけです。
これを、元日に
うちの実家で祖母(母)と、
2日に、妻の実家で
祖父・祖母(義父・義母)と
遊んで、すごく楽しかったんですね。
ところが!
いざ、家に帰って遊んでみると、
1人が読み手になると、
取り手が2人になって
面白くなかったんですよ。
そこで!
Pyonkee(ピョンキー)という
プログラミング言語を使って、
カルタの読み上げプログラムを
iPadで作ってみました。
読み上げは、娘に声を吹き込んで
もらいました。
この投稿の一番上にある画像が
そのプログラムです。
結構簡単でしょ?
これがなかなかうまくいきまして、
(娘の声なのが、また良かったです♪)
iPadに読み役をさせて、
家族3人で、カルタ取りを
楽しむことができたわけです。
プログラミング教室ならではの舞台
こうした経緯を経て、
うちのプログラミング教室でも
5歳児(幼稚園児)から
小学生低学年向けの
「ジュニアコース」を
スタートいたしました。
ITの世界ではこんなことができるんだ!
私もこんなものをつくれるんだ!
と実感してほしいです。
想像の世界や身近な世界を
プログラミングでも
表現してほしいです。
日常の暮らしで役に立つ
ちょっとしたことを、
プログラミングで
解決してみてほしいです。
幼稚園児なら幼稚園児らしい、
小学校低学年なら低学年らしい、
その年代にふさわしい、
その年代ならではの作品として。
今は便利なプログラミング言語も、
親子で一緒にできる本も、
それこそたくさん出ています!
お家で、親子でそれをしていただけますと、
それはとっても素晴らしいことで、
子どもさんの豊かなご成長に
つながると思います。
我々は、その中でも
どんな言語や本がおすすめか、
ですとか、
つまずいたときのお手助け
ですとかも
してまいります。
分かりやすさだけでなく、
その先のステップも見据えて
ご助言するのが、
我々の役割と心得ています。
そして、様々な新しい技術を
現実世界の「ちょっとした」
解決策として使えるように。
先ほどの「カルタの読み上げ」
プログラムのように、
「こうすればできる!」
という数々の発想を
ご用意するのは、
専門家である我々のお役目。
心地よい、面白さと驚きを
ご提供できるように、
我々も切磋琢磨してまりいます。
で、結局何歳からプログラミング?
ということで、
3回にわたって書きましたが、
明確に「何歳」「いつから」というのは
やっぱり言えません。
ただ、早くに始めたら、
早くに始めたなりの
「子どもさんのご成長がある」
ことをお伝えしたかったのです。
ただ、「プログラム言語を覚える」
というノウハウの学習ではなく、
子どもさんの健全な発達にも、
未来の世界に必要な素養を身につけるにも、
プログラミング教室という
「習い事」は、
果たせる役目があると
実感しています。
是非、体験授業に
子どもさんとご参加いただいて、
子どもさんの新しい成長を
ご覧になっていただきたいです。
きっと保護者の皆様にも、
私が娘から教わったのと、
同じようなご体験を
していただけることと
確信しています。
大阪西区・京都桂川の、小学生から始める
大阪大学 博士が教えるプログラミング教室「ITえき塾」
教育とIT、ともに本物だから おもしろい!