シューティングゲームを作っている中学生の男の子

大阪西区・京都桂川のプログラミング教室
ITえき塾 塾長の一階(いっかい)です。

以前に、ブログで書いた、
「何歳から子どもにプログラミングを勉強させればよいか…」とお悩みのお母様へ
の続編シリーズ、その2です。

前回の
続!「何歳から子どもにプログラミングを勉強させればよいか」(1) 5教科編
では、プログラミングがもたらす
「学校の勉強 5教科」への効果を書きました。
今回は、「小学校高学年」という時期についてです。

プログラミング教室は小学校高学年から?

世間のプログラミング教室を見渡すと、
小学校の高学年くらいから
スタートするコースが多いことに
気づきます。
うちのプログラミング教室も、
最初は、小学校の高学年からが対象の
スタンダードコース」だけでした。

この理由は、大きく2つあります。
1つ目はローマ字。
現在は、子どもさん向けの
プログラミング言語がたくさん
用意されていて、
ほとんどマウスだけで
プログラミングをすることができます。
本当にすごい時代になったものです。

でも、全部がマウスで
できる訳でもありません。
特にプログラムの中で、
日本語を表示させたいことが
どうしても出てきます。
「日本語を入力する」
必要があるんですね。

プログラミングに関連して、
フリーの画像や音楽を
インターネットで探し出す
必要もあります。
このときも、検索語を入力
するのはやっぱり日本語。
日本語を入力するのを
避けられないんですね。

このときに必要となるのが
「ローマ字入力」
「アルファベット+ローマ字」
ができないといけないわけです。
ローマ字を習うのが
だいたい小学校3年生
くらいですから、
これくらいが、負担少なく
プログラミングに向けて
ローマ字入力をマスターする
目安になるわけです。

「え~、うちの子、
ローマ字苦手!どうしよう?!」
とお考えになったお母様、
心配ご無用です。
確かに、大文字や小文字が
混じって出てくるので、
最初はちょっとハードル高いんです。
でも、大丈夫。
プログラミングやゲームを
行っていくうえで、
ローマ字やアルファベットが
必要だとわかれば、
子どもさんは面白がって
取り組んでいきます。
アルファベットを
なかなか覚えられなかった子が、
プログラミングをしていたら、
自然に身についた、なんて
プログラミング教室をしていて、
珍しいことでもなんでもありません。
というようり、うちに通っていて、
アルファベットやローマ字が
ずっとできない、
なんてことはまったくありません!
子どもさんたちは、みな、
すごい力を持っているんです!

キーボードに馴染む

2つ目の理由は体の大きさ。
マウスやキーボードを操作するとき、
ある程度、手の大きさが
必要になってきます。
手が小さかったら、
手の基本の位置(ホームポジション)
から届かないキーが出てきます。
手元を見ずに打つ
「タッチタイピング」を
するにも、無理があるんですね。
小さい手で変な癖をつけても
もったいないことですし、
個人差もありますが、
小学校高学年くらいからが
無難な年ごろと言えるでしょう。

「タッチタイピングが
できなくてもいい世の中に
なるのでは?」
はい、たいへん、ごもっともな
ご意見だと思います。
音声認識もハイレベルに
なってきましたし、
ひょっとすると脳波を
受信してコンピュータを
操作できる時代が来るかもしれません。

ただ、
「まだそこまで進歩していない」
んです。
初歩のプログラミングでも、
最初に触れたように、
日本語の入力が出てきます。
それにそこから進んで、
PythonやらJavaやらPHPやらの
本格的なプログラミング言語を
使えるようになるには、
タイピングは絶対必要です。
少なくとも「現状では」
タイピングは教えなければ
先に進めていけないんです。

今後、ITが発達して、
入力方法でも大きな進歩があれば、
もちろん、その時は、
タッチタイピングのカリキュラムも
大きく見直す予定です。
そのことも含めて、
子どもたちには伝えてあります。
再三、本ブログでも触れていますが、
「変化するのがIT」
ですからね。

そして、もう1つ、
当教室の場合は、
小学校からキーボードに
触れていただくのには、
理由があります。
それは「タッチタイピング」
手元を見ずに、キーボードで
入力するやつです。
これ、子どもさんが
達成感や成長を感じるのに、
とてもいい題材なんです。

私は、専門学校で教育を
していた時代に、
求職者支援訓練という、
社会人向けの短期コースの
マネージャーを担当していた
ことがあります。
その中の入門者コースで、
20前後の若者から、
60歳以上の高齢者の方まで、
3ヶ月、毎日10分ずつの
正しい練習をしていけば、
タッチタイピングを
まずマスターできることを
見てきました。
正しく学べば、
コツコツ続ければ、
誰だってできることなんです。

ましてや伸び盛りの
小学生の子どもたち。
数か月もたたないうちに、
どんどん配置を覚えていき、
スピードを伸ばしていきます。
こんなに分かりやすく
成長を実感できる題材は
ほんと~~に、
ありがたい存在です。

なにより、タッチタイピングは
かっこいいんです!(^^)
だれもが、あれ、できるように
なって見たいと思いますよね。
うちのプログラミング教室でも、
新しく入ってきた子どもさんは、
塾生のほかの子どもさんが
タッチタイピングを
しているのをみて、
驚きや羨望のまなざしで見たり、
「自分もできるようになりたいけど、
ハードルも高そう…」と思ったり。
でも、それがコツコツ続けて
いたら、結構すぐにできちゃうん
ですよね~。
事前のハードルが
「高い」と感じるだけに、
余計にできるようになっていく
充実感が半端ない感じがします。

うちの教室の話ですが…。
塾生のTくんの小学校では、
今でもパソコンの授業が
少しあるようです。
その授業の時に、
Tくんがタッチタイピングで
パソコンを操作していると、
友達のみんなから「すげ~」と
どよめきが起こったとのこと。
そりゃ、うれしいですよね!(^^)

成功体験を積み重ねる

小学校高学年というと、
少しは現実世界のことも
分かってきて、
分別もついてきます。

先ほどのローマ字やアルファベット、
タッチタイピングを皮切りに、
どんどん現実世界とつながる課題を
コツコツと取り組んで
解決していってほしいです。

継続することのすごさ、
工夫することの大切さ、
発想の拡がり、などなど、
全部たくさん体験してほしいんです。

世間一般に、習い事というのは、
「特定の方面のスキルを伸ばす」
とともに、
「成功体験をたくさんする」
ことが目的だと考えます。

そういう視点で見ると、
ITの世界というのは、
成功体験をすごく
味わいやすい分野です。
基本的なスキルであったり、
現実世界とつながる
モノづくりであったり。
なにせ、ゲームであったり、
アプリであったり、
ロボット・電子工作であったり、
3Dプリンターの
造形物であったり…、
いろいろなものが作れますからね。
自分の作品が形あるものとして
できあがりますので、
充実感、達成感、自己肯定感が
半端なくすごいようです。
常日ごろから、
塾生の子どもさんたちの
様子を見ていると、
それは本当に感じます。

他の人に遊んでもらったり、
使ってもらったりする視点も
徐々に身につけてほしいです。
たくさんの失敗から
成功が生まれる体験も、
たくさんしてほしいです。

こうした「体験」をするには、
まさにプログラミングやITは、
もってこいの教材です。
それを「現実世界とつなげて」
できることが、また特徴的だと
思います。

成功体験の積み重ねは、
勉強でも、クラブ活動でも、
何でも大切なことです。
こうして持ち得た
「根拠のある自信」が
人生を力強く歩んでいける
エネルギーになります。
こうしたエネルギーを
IT・AIを絡めて、
できるだけたくさん
蓄えていくことが、
超IT・AI時代へ向けた、
我々プログラミング教室の
役割だと考えています。

そして幼稚園児・小学校低学年へ

というような理由から、
小学校高学年からが
プログラミング教室に
チャレンジする1つの節目に
なるわけですね。

ところが!
さらに年齢が下の
子どもさんを対象にした
プログラミング教室もあります。

何を隠そう、当ITえき塾も、
今年の1月から、
5歳(幼稚園年中)から
小学校低学年へかけてを
対象とした「ジュニアコース
を始めました。

このあたりのことを、
次回の投稿で書く予定です。
※続編はこちら
続!「何歳から子どもにプログラミングを勉強させればよいか」(3) 幼稚園児編(完結編)

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