大阪市西区・肥後橋のプログラミング教室
ITえき塾 塾長の一階(いっかい)です。

プログラミング教室を行っていると、
保護者であるお母様方から
ご質問やご相談をいただくのですが、
一番多いご質問の1つがこれです。

「プログラミングって、どうして必要になったんですか?」

これまで、グローバル社会では英語が大切!とか、
やっぱり良い大学を目指して!とか
言われてきた中で、
いきなり「プログラミング」って言われても、
正直、戸惑いますよね。

おまけに、その理由が
「21世紀スキル」だとか
「STEAM教育(最近ではSTEAM教育とも)」だとか
言われても、ピンとこないことも多いかと思います。
それによって「大学入試制度も2020年から変わる!」
ということで、不安を感じている方も少なくないでしょう。

私は「プログラミング教育」を子どものころから行う目的を
分かりやすくまとめると、
大きく以下の2つだと考えています。

  1.  「プログラミング教育」が、
    「考える力・人とかかわる力」
    を育むために適している教材だから。
  2. 「プログラミング教育」をきっかけとして、
    IT技術に興味を持ち、
    必要な知識や考え方、感覚を養っていくため。

いずれも、これからの超IT化社会、人工知能社会を生き抜くために必要な力ですね。

今回は、1.についてお話します。
(2.は【後編】にて)

コンピュータは、
「プログラム」という指示がないと動きません。
スマートフォンやパソコンのアプリも、
ショッピングサイトも、
ゲームソフトも、
すべてプログラムの一種です。

このプログラムを作成することを
「プログラミング」
と言います。
プログラミングでは、
コンピュータにさせたいことを、
コンピュータに分かる言葉で
指示してやる必要があります。

コンピュータは論理的に、指示通りに動くので、
プログラムも、当然論理的に書かれています。
プログラミングを行うにも、
コンピュータに分かる言葉(言語)で、
論理的に考える必要があります。

しかも、コンピュータが理解できる指示は、
ごく簡単な命令だけなので、
買い物をするとか、
ゲームをするとか、
メールを送るとかするには、
機能を分割して、
簡単な命令をたくさん組み合わせて、
しかも順番まで指定して、
プログラミングしなければなりません。
その答えは、1つではなく、
いろんなやり方が存在します。
いろいろ調べて、工夫して、
創り上げていく必要があります。
論理的思考や問題解決力が鍛えられるわけです。

しかも、作れるものも無限!
すでに見たことがあるプログラムを
自分でまねて作ることもできれば、
想像力を働かせれば、
これまで見たことのない機能の
プログラムを創り出すことだって可能です。
ひょっとすれば、それは、
世界で初めてのプログラムになるかもしれません!
自然と、創造力が鍛えられることになります。

そしてこうしたプログラミングは、
仕事でも1人で行われるわけではありません。
複数でアイディアを出し合うこともあれば、
みんなの意見を組み合わせたり、
役割分担をしたり、
進捗を確認し合ったりするわけです。
ここでは、コミュニケーションと共同作業の力が必要となってきます。

まとめると、こうなります。

  1. クリティカル・シンキング(論理的思考力、問題解決力)
  2. クリエイティビティ(創造力)
  3. コミュニケーション
  4. コラボレーション(協働力)

以上の4つは、英語の頭文字をとって
「4C」と呼ばれます。
これはアメリカが中心となって
必要性を唱えている
「21世紀型スキル」
(国際団体ATC21sが定められた基本スキルのこと)
の中でも中心となる「生きる力」のことです。

プログラミングを教材として活用すると、
こうした力を、子どもたちが身につけやすいわけですね。
しかも、プログラミングは楽しいのです!
作った結果が、動きと形があるものとして
できあがります。
子どもたちが大好きなゲームだって
作ることができます。
子どもの興味を引きやすく、
できあがった達成感も大きいため、
自信もつきます。
こうして成功体験を積み上げ、
さらに高度なことにもチャレンジしていきやすいので、
子どもの成長のためにもプラスになる、というわけですね。

こうした力を育てることを大きな狙いの1つとして、
子どもたちに小学生から
プログラミングを義務付けるわけです。

もちろん、これがすべてではなく、
2.のIT技術面での狙いもあるわけですが、
こちらは、続編(【後編】)で書きます。

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