大阪西区・京都桂川のプログラミング教室
ITえき塾 塾長の一階(いっかい)です。
先日、
総務省がSF小説を書いた
未来デザインチーム 小説「新時代家族~分断のはざまをつなぐ新たなキズナ~」
ことを紹介しましたが、
その続編のお話です。
前編では、学校の様子など、
子どもたちの教育を中心に
書きましたが、
今回は、大人の世界、
生活・社会の変化について
書きます。
※前編の記事はこちら
総務省がSF小説を! ~AIで日本はこう変わる?!~(前編)学校の変化編
総務省SFでの大人の生活は?
総務省が描く、2030~2040年、
つまり10~20年後の世界では、
働き方は、週に何度かだけ
オフィスにいき、それ以外は
VR技術等を用いた「バーチャルオフィス」で
自宅等から働く様子が
書かれています。
しかも、メインの仕事をしながら、
郷里の小学生たちに教師として
自分の仕事のこと(小説で登場するのはロボット開発)も
(副業的に)教えていました。
しかも、「ヴァーチャルオフィス」で
遠方から教室にいるかのようにして、です。
「時間を切って、複数の仕事に就く」
フリーランス的なスタイルが、
当たり前のような書き方でした。
高齢者の方も、
補助アーム・レッグのおかげで、
100歳になっても軽いハイキングが
できていました。
農村部では、
自動運転の空陸両用のタクシーや、
日用品や薬などを届けてくれる配送ドローン、
食品などを売りに来てくれる無人スーパーなど、
サービスが充実している描写も。
AIコックのレストランや、ARデートなども
ご高齢者の方が当たり前に
利用している世界でした。
健康面でも、ウェアラブルセンサーの情報が、
絶えずお手伝いロボットや病院に送られ、
異常には即座に対応。
(リアルに)通院して、
診断してもらう必要がないときには、
ドローンで自宅まで、
薬を送ってくれるとのこと。
子どもが生まれてすぐに
ナノマシンが投与され、
治療の際には活躍することも
触れられていました。
SFの技術がすぐそこまで
- 自動運転の空陸両用タクシー「クルマヒコーキ」
- ウェアラブル・センサーで健康管理「いつでもドクター」
- どんな場所からも仕事ができるバーチャルオフィス「職場スイッチ」
- 家事や健康管理、心のケアまでしてくれる「お節介ロボット」
- 高齢になってもハイキングまでできる補助アーム&レッグ「健康100年ボディ」
- IoT・ドローン・ロボット・AIをフル活用した「全自動農村」
- 人工衛星からワイヤレスで給電可能な「あちこち電力」などなど
これらはすべて、総務省SFに
出てくる新技術です。
小説と同時に、
「未来をつかむTECH戦略」
と題したスライドが
公開されており、
その中で、図解入りで
紹介されています。
転載可とのことですので、
画像も張り付けておきますね。
個人的には、ワイヤレス給電が
そんなにまじかに実現するのは
ちょっと驚きでした。
それ以外は、技術者のしてみれば、
「まぁ、それは十分できるやろな」
という感じだったので、
給電技術もそれくらい進んでいるのが
現状なんでしょうね。
総務省SFはバラ色の世界か?
保護者さんや経営者の方々には
是非読んでおいていただきたい
ものなので、この総務省SF小説、
いろんな方々にご紹介しているのですが、
反応の方は、正直微妙(笑)。
「え~っ、ここまで本当になるの?!」
「ちょっと、いや」
「自分は使いたくない」
分かります(苦笑)。
僕も、技術的には分かっていますが、
いざ、このSF小説が、
すぐ間近の現実世界を
表しているという角度で読んだとき、
正直、違和感を感じましたから。
科学技術の時計の針が、
信じられないスピードで
進み始めていることを
改めて実感します。
同時に、気をつけるべきことも、
それに応じて、
間違いなくたくさん出てくるでしょう。
技術そのものが、
幸せをもたらしてくれることは、
決してないのですから。
個人的には、好き嫌いや、
取捨選択をすることも
あるでしょう。
しかし、
子どもたちの将来や、
会社の経営を考えると、
そうも言っていられないことが
たくさん出てきそうです。
逆にこんな世界になるからこそ、
自分で主体的に生きること、
自らを律すること、
それでいて変化を柔軟に受け入れること、
がより難しく、
大切になるように思います。
先日、京都鉄道博物館に
家族で行って、
蒸気機関車に
乗ってきました。
今の僕たちが見ても、
心を大きく動かされました。
当時の人たちも、
この新技術に夢を乗せながらも、
生活が変わる不安も
合わせ持っていたのかなと
思いを馳せました。
さらに技術の時計の針が
加速し続ける中、
子どもたちの将来が、
豊かなものとなるよう、
大人が手本を見せなくては。
不安ばかりではなく、
ワクワク感もあるのですから。
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