総務省SF小説「新時代家族」の表紙イメージ

大阪西区・京都桂川のプログラミング教室
ITえき塾 塾長の一階(いっかい)です。

つい先日、
総務省
SF小説
発表しました。
平成30年4月17日のことです。
未来デザインチーム 小説「新時代家族~分断のはざまをつなぐ新たなキズナ~」

このこと自体も、
そして書かれてある内容も、
それなりに衝撃的なのですが、
あまり世間では取り上げられて
いないようなので、
読んでみた所感をつづってみました。

※後編の記事はこちら
総務省がSF小説を! ~AIで日本はこう変わる?!~(後編)生活・社会の変化編

そもそも「総務省が小説を書くか~?!」

というのが第一印象です(笑)

今年のお正月にも、
政府広報から、
「半歩先の未来はこうなる!」
という動画が発表されていました。
「ソサエティ5.0」
と名付けて、
「情報社会」の次は
「超スマート社会」ですよ!
という趣旨です。
何でも英語の略号やカタカナに
すれば良いものではない、
とは思いますが(苦笑)、
こうするのがインターネットの
やり方ですね。

そこからさらに踏み込んで、
今回は「SF小説」!
「新時代家族~分断のはざまをつなぐ新たなキズナ~」
PDF形式で、60ページ弱の
ショートストーリーです。
タブレットやスマートフォンで
ダウンロードして、
簡単に読めますね。

官庁と言えば、
「お堅い」イメージがつきまといますが、
「ここまで砕けてきたんや~」と、
ちょっと驚かされます。

実際に小説を書いたのも、
総務省の「未来デザインチーム」
(若手職員26名、平均年齢 約29歳)で、
2030~2040年ごろの
未来社会をイメージし、
その時代の人々の暮らしを
創作したものだそうです。

世界から見ると、
日本のITやAIは
後れを取ってきている中、
ようやく、日本でも、
政府がIT政策として、
徐々に世界に追い付く姿勢を
見せ始めているように感じます。

結構、「SF的」「近未来的な」
世の中に抵抗を感じる方も
私の周りでも、多いですからね。
かくいう私もその一人ですし…。
自然とのつながりを大切にする、
日本人ならではのDNAが邪魔を
しているというか…。
とはいえ、ここまで技術が進んでしまうと、
もう世界的な流れは止められないですから。
いまさら自動車を捨てて、
馬の時代に戻れませんもんねぇ。
ノスタルジーを感じつつも、
次世代の子どもたちのことを
考えても、現実的な選択肢を、
(いや、バーチャルな選択肢?!)
冷静に考えていかねばならないようです。

とはいえ、あんまりニュースでも
取り上げられてなくて、
周りでも知っている方には
ほとんど出会えず、
こうしてちょっとでも
知ってくださる方が出てくればと、
ブログを書いてる次第でございます(苦笑)。

「総務省SF」で書かれた世界は…?

肝心のSF小説の中身なんですが、
「ケンスケ」たちの家族を中心に、

  • 職場の様子
  • 働き方の変化
  • 学校での様子
  • 子育ての変化
  • 高齢者の生活

などが、描写されています。
物語の視点も、

  • お父さん
  • お母さん
  • 子どもたち
  • おばあちゃん
  • AI搭載ロボット

と、様々な角度で書かれていて、
それぞれの立場での、
感じ方、考え方も読みとれて、
時代の感覚の変化も
感じとれるようになっています。

読み物としても、
楽しめるレベルに
仕上がっています!
ちょっとした謎を潜ませたり、
ひとつの出来事を、
複数人の視点から描いて、
種明かし的な要素も
盛り込まれています。
ちょっとした気分転換に
楽しめるのではないでしょうか?

総務省SFの中の子どもたちは…?

プログラミング教室の
立場としましては、
子どもたちの教育が
どう書かれているのかも、
気になるところです(笑)。

プログラミングが
小学校で必修となってから
20年近く後のこと、
と書かれています。
高齢世代も含めて、
自分の使いたいアプリが作れる
「誰でもプログラマー」の時代に
なっているとか。
小説中では「学校」と書かれている
だけですが、「小学校」の印象かな?
学校から社会科見学で、
「全自動農村」に行って、
ドローンやロボットを駆使して、
大規模なAIシステムを見たり、
校内でプログラミング大会が
開かれている様子が書かれています。

他にも、各子どもに専用の
「学習補助用AI」が
与えられていて、
生徒の習熟度に応じた
学習補助を、
VRシステム等も活用しながら
してくれるとか。

大人がバーチャルオフィスで、
仕事をするようになり、
出社するのは週に僅かになったことから、
子どものバーチャル登校も
認められるようになってきた、
との表現もありました。

総務省SFの意義は?

まさに、SFの世界ですね…。
冷静に、技術者としてみると、
現在のIT・AIでだったら、
「これくらいはできるように
なっているよな~」
という気持ちと、
いざ、SF小説仕立てで
読まされてみると、
このテイストで書かれていることが、
誓い未来に現実になるのか~、
という何とも言えない
不思議な感覚とが、
混ざり合いました。

時代が設定されている
2030~2040年ごろ、というのは、
今からおよそ10~20年後。
シンギュラリティ(技術的特異点。SFの世界を超える)が
2045年と言われていますから、
その数年前ですね。とすると、
その頃にはさらに進んでいるわけです。
まさにSFを超える世界が始まる、
ということでしょうか。

これを「総務省が書いた」
ということに、意味がありますね。
「2030~2040年ごろの
未来社会をイメージし」
とあとがきに書かれていますから、
「実現が難しい」ことは
書けないですよね~。
実現する見込みが十分にあると、
国が認めているものが並んでいるわけです。

その割には、このSF小説のことを
あまり皆さんご存知なくて、
もったいないな~、と。
広報活動も頑張っていただきたいものです。

こうした社会を生き抜いていけるよう、
この変化に順応していけるよう、
我々も、心の準備と、勉強と実践を
してまいります。

総務省SFの中での、
子どもたち以外の世界については、
後編で触れます。
※後編の記事はこちら
総務省がSF小説を! ~AIで日本はこう変わる?!~(後編)生活・社会の変化編

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