プログラミング教室で、互いにプログラミングしたダンジョンゲームを遊んでいる3人の小学生の男の子
大阪西区・京都桂川のプログラミング教室
ITえき塾 塾長の一階(いっかい)です。

少し前、今年2018年の8月のことですが、
日本でも、ついに!!
本格的にAIを学校で導入する、
とのニュースが舞い込んできました。

今回は、このニュースを中心に、
教育分野とAIの現状について、
お知らせしてまいります。

 

AI先生が日本の英語の授業で登場!

今回のニュースは、
2018年8月19日に、
NHK NEWS WEBで、
「先生はAIロボット 英語の授業で試験的実施へ 文科省」
というタイトルで流れたものです。
内容は、2年後に始まる新たな指導要綱へ向け、
AIを搭載した英語を話すロボットや、
タブレットでの英語を学ぶアプリを、
約500校の小学校で、試験的に導入。
そのために、約2.5億円を来年度の概算要求に
計上するとのことです。

このNHK NEWS WEBの記事なんですが、
残念ながら、もう削除されています。
情報ソースになるような、文部科学省の情報も、
ウェブでは見つけられませんでした。
ちょっと不思議な話ですね。
ただ、以下をはじめ、いくつものサイトで
引用されていますから、そういうニュースが流れたことは、
間違いありません。

先生はAIロボット 英語の授業で試験的実施へ 文科省(NewsPicks)
英語の先生はAIロボット(林敏也の教育問題研究所)
先生はAIロボット 英語の授業で試験的実施へ 文科省(教育ICTリサーチ ブログ)

実は、すでに日本でも、
AIロボットを学校の英語教育に活用する動きは、
でてきています。
2年前の2016年から、同支社中学校で、
「MUSIO X(ミュージオ エックス)」という
英語学習用のAIロボットが使われ始めたのが、
最初の本格的導入のようです。

生徒にとっては、
人前では恥ずかしがるが、
ロボットだとの発話量が大幅に増えた、
先生にとっても
ロボットは自分の分身がいる感覚で
生徒一人一人へ目配りできるようになった、
などの効果が確認されているようです。
英語の人間教師のアシスタント役を
務めるという位置づけですね。

先生は「AIロボ」英語学習、小中学校で導入広がる(産経新聞)

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海外でも数学のAI先生が。その実力は?

海外では、さらに先進的に取り組まれていますね。
イギリスのロンドンでは、ペイク小学校で、
数学のAI教師が、2016年に試験的に導入され、
2017年から正規カリキュラム化を検討、
というニュースもあります。
人間教師と生徒の間の、1対1の個別学習のデータを学習させ、
特に「数学に苦手意識を持つ子供への指導」で
効果が見られるとのこと。

教師の立場からすると、
「ドキッ」とさせられる話ですね。
「先生」といえども人間ですから、
感情もあれば、生徒との相性もあるわけです。
それに対して確かにAIは、いらいらしませんし、
粘り強く繰り返すことも厭いません。
むしろ、得意分野とすら言えるでしょう。
AI教師の可能性や、人間とAIの協調作業の可能性を
感じずにはいられません。

「AI教師」が人間の学習能力・意欲を高める

しかも、このAI先生は、
生徒が「集中している」「気が散っている」「受身」の
どの心理状態なのかも分析でき、
それを問題を出したり、言葉かけをしたりと
いうところに活用しているとのこと。
確かに、今の画像認識、顔認識技術を用いれば、
それくらいのことは、十分にできそうですね。

 

AI導入で、日本の教育の未来は?

これからの広い導入結果を分析しないと
確実なことは癒えませんが、
教育の分野の中でも、
特に「教科」の学習に限っていうと、
AI先生は、相当な範囲で、
効力を発揮できる下地が整ってきていると
感じます。

ただ、賛成・反対も多数出てきそうですね。
感情論に走ったり、
種々の問題をごちゃまぜにしたり、
逆に一部の問題だけを見たり、
教育やAIの理解が不十分なままでの議論になったりは、
避けたいものです。

日本での、学校教育へのAIの導入については、
ざっくり3つの問題に分けられるのではないかと
考えています。

  1. 教育カリキュラムの再編
    英語・プログラミングなどは、どれだけ必要?
  2. 教科教育とそれ以外の人間教育の切り分け
    人間教師とAI教師はどう役割分担していくのか?
  3. 人間教師の労務問題
    多忙を極める人間教師の負担軽減と、雇用の変化

1.は、SF社会のような世界が2030年代に来ると、
日本政府が主導しているような状態で、
どんな人材が必要で、そのためのどんな教育を、
子どもたちしていくか、という問題ですね。
AI・ITの発達で、自動翻訳も進んでくる中、
今後、英語教育の必要性がどれだけあるのかは、
慎重に議論していかないといけませんね。
逆にプログラミングやIT・AIなどの教育では、
どこまでを一般教養をして教えるかという話ですね。
いずれも、技術の進歩や社会の動きを見ながら、
柔軟に変えていき続ける必要がありそうです。
あれも、これもと、付け足されてきていますが、
そろそろ抜本的な再構築も必要では?とも感じます。

2.は、教科以外の、社会人基礎力をはじめ、
道徳的な考えや、社会で必要な立ち居振る舞い、
個人的・社会的な習慣なども含め、
どんな教育が必要なのかを共有する必要が出てくるでしょう。
これまではすべて人間の先生が教えていたので、
その先生にすべてを任せるような形になっていましたが、
まずは「教科の教育が得意な」AI先生の登場で、
より「人間の先生がするべき役割」が
クローズアップされてきます。

3.は労務の問題。とにかくあれもこれもと
業務を求められる先生方。
ある時は聖職者、あるときは労働者と、
世間の都合によって、過酷な注文が山盛りです。
労働面だけでも、AI教師の登場によって、
負荷を減らす取り組みが可能となってきます。
一方で、カリキュラムや業務の変化によって、
雇用が減ったり、新たな雇用が創出されたり、
が容易に予想されます。
ここをどうするか、ですね。

こうした問題を切り分けていきながら、
より良い子どもたちへの教育をどう実現するか?
なかなかやりがいのある課題です!

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プログラミング教室としての教育への挑戦!

私も1年前に学校という枠組みから出て、
大阪と京都で、
プログラミング教室として、
教育活動を行っています。

プログラミング教室なので、
もちろん「プログラミング」は教えますが、
それだけを教えるわけではありません。

プログラミングを1つの軸にして、
e-ラーニングやAI、
その他、VR・AR、3Dプリンター、ドローンなど、
最新のIT技術も教育に生かしていきながら、
人間教育や教科教育も含め、
子どもたちの健全な成長を、
学校外からサポートしていきます。

教育の専門家、
ITとAIの専門家として、
大阪と京都の教室を舞台に、
「SF時代の子どもたち向けに」
いろいろ導入していきます!
(年末年始に向けても、新しい取り組みを検討中♪)

学校内では時間がかかること、
チャレンジしづらいところを、
逆に積極果敢に、挑めるのが、
学校外でやっている強みですね。

とはいえ、この記事を書いていても、
「人間教師」とか「人間の先生」とか、
わざわざ「人間」とつけないといけないところに、
違和感や寂寥の感を感じずにいられないのですが…(苦笑)。
そうした気持ちを乗り越えて、
変化に挑みます!

大阪西区・京都桂川の、小学生から始める
大阪大学 博士が教えるプログラミング教室「ITえき塾」
教育とIT、ともに本物だから おもしろい!
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