西船場幼稚園PTAでの講演で、一階塾長が説明をしている風景1月10日(水)、
西船場幼稚園のPTAの皆さんに、
講演をさせていただきました。

私ごとですが、私がお世話になった園であり、
今も娘が年長さんで通っている幼稚園です。
もちろん私が通ったころと園舎は変わっていますが、
こうして母校(母園?)で
お話をさせていただけるのは、
ありがたく、そして感慨深いものがあります。

タイトルの方は、ちょっと長いですが、以下の通り。

AI時代を生きぬく子どもたちに
必要な力とコミュニケーションとは?
~プログラミング教育の小学校義務教育化に向けて知っておくべきこと~

西船場幼稚園の正面道路から撮影した園舎塾などで、保護者の方々に講演をする機会は
これまでもたびたびありましたが、
教育機関で、それも就学前の子どもさんのお母さん方へ
お話するのは、実はこれが初めてでした。

ということで、手探りの部分もありながらも、
次のような目次でお話をさせていただきました。

  1. 自己紹介
  2. 近年のIT・AI技術
  3. 子どもたちが生きる未来はどうなる?
  4. プログラミング教育はどうして必要?
  5. 必要な力とコミュニケーションとは?

この数年、進歩が目覚ましいIT・AI分野のことも
ご存知になっていただいたうえで、
子どもさんたちが生きていく社会がどうなっていくのか?
IT・AIがどれだけ生活や仕事の中に入ってくるのか?
どこまで進歩していくのか?
というところを、
画像や動画も見ていただきながら、まずお話しました。
ドローンを実際に飛ばしてみたり、
塾生の3Dプリンターの作品も手に取ってご覧になっていただいたり
しながら進めました。
日本でのITやAIの進み具合が、
世界の中で遅れてきていることも
ご実感いただけたのではないかと思います。

西船場幼稚園PTAでの講演会後、講演で紹介したIT機器と一緒に記念撮影をする一階塾長そしていよいよプログラミング教育について。
2020年度から小学校で必修化される
プログラミング教育の趣旨や内容、
現在大阪市でどのような準備状況なのかを
お伝えしました。
また、先行して2014年よりイギリスで
義務教育化(5~11歳で受講)されている
「コンピューティング(computing)」
の状況をご説明しました。

本ブログの
「なぜ小学生からプログラミング教育が必要なのか?」
【前編】/ 【後編】
でも書いたような内容もお話しました。
「考える力・人とかかわる力」は
新しく必修化される日本の「プログラミング教育」でも
考えられていますが、
「IT技術に興味を持ち、知識や考え方、感覚を養っていく」
面では、少し心もとない面もありますね。
授業時間数の少なさもありますし。

ただ、僕は学校の先生の立場も分かりますので、
小学校の先生にあれもこれも負担を押し付けること自体、
危惧しています。

最後には、その上で、
保護者の皆さんにできることは何かというお話。
本当のところ、いつから子どもさんにプログラミングを
体験させるのがいいかということについては、
(それを現在、世界中で実験中です、というお断りの上で)
「何歳から始めないといけない!というわけではないが、
早めに始めている方が、他の勉強にも効果あり。
吸収力が早かったり、自分に自信がついたりするのも大きい」
と、塾生の実情も踏まえてお話ししました。
このあたりのお話は、コラムの中でもまた改めて書きます。

また、ご家庭でも、無理のない範囲で、
ちょっとした新しいITの製品をときどき取り入れて、
子どもさんたちと新しい体験をしていただければと、
お話しました。
デジタル面以外でも、
どんどんバーチャルな世界の存在感が増えていく中で、
リアルの世界での体験は貴重なものになっていくので、
いろんな所へ行ったり、体を動かす体験もできるだけ
子どもさんたちと一緒にしていただけるように、
お願いしました。
技術がいくら変わっても、
生活の仕方がいくら変わっても、
「人との関わり方」や「感謝の気持ち」などは
不変ですから。

「人を磨けるのは、人だけ」。
僕自身、教師として、
子どもさんたちに背中を見せ続けることが、
一番大切なことだと考えています。

子どもさんたちの未来が、
より豊かなものとなりますように。

このような貴重な機会をいただきましたこと、
また、事前・当日のご準備を丁寧に
整えていただきましたこと、
西船場幼稚園のPTAの皆様には、
心より御礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

(なお、本記事の講演の写真は、
西船場幼稚園PTA様にご許可をいただいて掲載しております)